こんにちは!いまここです。
今回は、僕が大切にしている言葉を紹介します。
僕が大切にしている言葉は、
人間万事塞翁が馬
という中国の故事です。
「人間万事塞翁が馬」のこと
【読み方】
にんげん(じんかん)ばんじさいおうがうま
※〔人間〕の部分は〔にんげん〕〔じんかん〕のどちらでも良いです。
日本語で「人間」というと「人」を意味しますが、中国語で「人間」は「この世・世の中・世間」を意味します。
【意味】
一言で言ってしまうと、「人生に起きる良いことや悪いことは最後まで予測できない」という意味です。
「なんて不幸なんだ…ついてないな…」と思っていることが、結果的にはそのお蔭で良かったということがある。
その逆に「なんてラッキーなんだ!!」と思っていたのに、そのことが原因で悪いことが起きてしまうことがある。
つまり不運や幸運は予測できず、人生は何が起きるか分からない。だから一喜一憂する必要はないということを意味した言葉です。
【由来】
中国の国境の塞(とりで)付近に住む老父が飼っていた馬が逃げて敵地に入ってしまいました。
周りの人々は慰めましたが、老父は「これは幸せなことが起こる。」と言っていました。
それから数カ月後、逃げた馬が駿馬を連れて戻ってきたのです。
周りの人々は馬が戻ってきたことを祝福すると、老父は「これは不運なことが起こる。」と言っていました。
そして今度は不運はことが現実となります。
老父の息子がその駿馬に乗っている時に落馬し、足の骨を折ってしまいました。
こんな時も老父は一喜一憂しませんでした。
それからしばらくして戦が起き、老父の息子と同年代の若者は徴兵されました。
そしてその多くが戦で命を落としましたが、老父の息子は骨折をしていたため、徴兵されることなく命を落とさずに済みました。
【この言葉との出会い】
この言葉との出会いは、高校2年生の時の漢文の授業でした。
漢文の先生が授業とても分かりやすく、自然と漢文が好きになっていました。
そんな時、「人間万事塞翁が馬」が出てきて、個人的にいい言葉だなと思っていたことをかすかに覚えています。
【経験談】
僕がこの言葉があったことで支えられたエピソードを1つ紹介します。
僕は27歳の時に現在勤めている職場に転職をしました。
転職ができた時は、自分のスキルを認めてもらえたと喜んでいました。
ですが、転職したばかりのころは当然ではありますが、なかなか気さくに話せる方もいなく、転職してよかったのかな…と思う日がありました。
しかし徐々に仕事にも慣れ、仕事の流れもつかめるになっていくうちに、愚痴話せたり、共通の趣味を持つ同僚に出会うことができました。
日々大変なこともありますが、この言葉を思い出しあまり日々起こるさまざまな出来事に一喜一憂することがなくなりました。
【まとめ】
この言葉を始めて知ったという人も不運なことが起きた時には、「そういえばいまここがあんなこと言ってたなー」くらいの気持ちで、この言葉を思い出し、歩みを進めてもらえればうれしいです。
新型コロナウイルスの感染拡大により、大変な思いをされている方、逆におうち時間が増えてよかったという方、さまざまだと思います。